ペコリンゴ

ソウル・フードのペコリンゴのレビュー・感想・評価

ソウル・フード(1997年製作の映画)
4.0
記録。
「日曜のディナー」が家族を結びつける。

また素晴らしいブラックムービーに出会ってしまった。監督は傑作『ヘイト・ユー・ギブ』のジョージ・ティルマン・Jr。

後に大ヒットを飛ばすドラマシリーズの原点である本作は、シカゴを舞台として黒人の中流家庭の、ときにコミカルで、ときにほろ苦い人間模様をソウルミュージックの調べに乗せて綴る素晴らしいヒューマンドラマ。

のっけからEarth, Wind & Fireの「September」をBGMにした結婚式の多幸感。それと共にアマッド少年の語りで紹介される家族の面々のプロフィール。もうこの時点でこの映画好きだわぁってなるもん。

家族の長として絶対的な信頼と包み込むような母性を持つビッグ・ママ。それぞれ全く性格の異なる三姉妹とその夫たち。少年の目に彼らの悲喜劇はどのように映るのか。

クリクリで純粋な目をしたアマッド少年の終盤の活躍は目頭を熱くすること請け合い。温かみとハッピーな気持ち、貰えました。