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悪魔を憐れむ歌のGreenTのレビュー・感想・評価

悪魔を憐れむ歌(1997年製作の映画)
2.0
めっちゃくちゃ二枚目のデンゼル・ワシントンが見れます。

連続殺人犯のエドガー・リースは、フィラデルフィア警察のジョン・ホブズ刑事によって逮捕され、裁判で死刑の判決を受けて処刑されることになる。

ジョン・ホブズ(デンゼル・ワシントン)は、フィラデルフィア警察の刑事。連続殺人犯エドガー・リースの逮捕に協力したので、この殺人犯の死刑執行のドキュメンタリーの撮影に呼ばれる。

エドガー・リースはホブス刑事に握手を求め、不思議な外国語を呟いている。死刑は無事終了したが、その後、リースと全く同じ手口の連続殺人が起き始める・・・。

デンゼル・ワシントンのプライムって、1990年代前半だったかもしれないけど、この映画でもまだまだ男前です!この人って確か、左右対称の顔で、だからすごいハンサムだって聞いたことがある。普通の人は、左右が完全に対象じゃないんですって。

しかし映画の内容はなあ。1998年でもこんなオカルトな話があったんだ!ってちょっとビックリした。昔のヨーロッパの言葉はおどろおどろしいとか、神学とか悪魔のことを書いてある本とか、昔はメインストリームのクライム・サスペンスでこういう小道具使ってましたよね。

したらこの脚本、ニコラス・カザンって人が書いてて、「もしや」と思ったらやっぱゾーイ・カザンのお父さんだって。元々そういう一家だったのね。

最初は、フィラデルフィア警察の煩雑なオフィスとか、刑事っぽい人たちの描写がなかなかそれらしくて雰囲気良かったんだけど、謎解きがなあ。

やっぱ悪魔とか絡んでくると理論的じゃなくなるからな。

あ、そうそう、ホブス刑事のパートナーがジョン・グッドマン、同僚の刑事が ジェームズ・ガンドルフィーニ、上司がドナルド・サザーランドってこの辺の配役は良かった。

連続殺人の方法が、「ポイズン」を注射して殺し、裸でバスタブに死体を残すって手法なのだが、「ポイズン」がなんだかわかんないし、殺人の動機もわからない。ってか、調べてる?

そっちは調べないで、悪魔だのなんだのばっか調べてるけど・・・・

死刑にされた連続殺人犯が残した「謎掛け」から、過去に自殺した刑事とか色々出てくるのはわかるのだが、それがなんで今回の事件と直結していると思うのか?

ホブスの指紋が現場から出たからと、ホブスが容疑者扱いされる。そんな最中に、悪魔に取り憑かれた人に襲われそうになったホブスは、その人を撃ち殺してしまう。

それで、「やっぱりお前が怪しい」ってことになるんだけど、今まで「ポイズン」で殺してきて、銃を使った犯行は一度もないのに、なぜ関連付けるのか、全く理屈が通らない。

あと、悪魔はホブスに乗り移りたいのだから、殺そうとはしないんじゃ?

そもそも他の人にはワンタッチでどんどん乗り移っているのに、なんでホブスには乗り移らなんだ?ってのもあるし(笑)。

まあそんな感じで、映画の中でだけ通る理屈で話が進んでいく。

んで最後、一番のクライマックスにガッツリ寝て、目が覚めたらストーンズの『悪魔を憐れむ歌』がかかってて、映画が終わってた。映画のタイトルが『悪魔を憐れむ歌』なのに、劇中ではずーっと『タイム・イズ・オン・マイ・サイド』が「悪魔が乗り移った人が歌う歌」になっていたので「なにこれ!ストーンの曲のタイトル間違えたの?!」とか思ってたら最後にだけかかるのか〜。

巻き戻して観たラストはコメント欄で!
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