ばーとん

狐の呉れた赤ん坊のばーとんのレビュー・感想・評価

狐の呉れた赤ん坊(1945年製作の映画)
3.6
1945年の映画にしてはカメラが現代的。クローズアップや切り替えしが多い。小津以上に多い。品性のある映像ではないが、エンターテイメントに徹しているので良い。当時GHQからの検閲があったそうで、いかにもな仕上がりになっている。武士の面々が異常に物分かりがいいし、ただの人足が大名家の重臣に啖呵を切る等、コメディとは言え時代劇としてありえない描写もあったりして、なるほど。ハリウッド式に解釈し直されたヒューマニスティックな時代劇ということで割り切って見るべし。
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