1970年。イタリア映画。
私が敬愛するベルナルド・ベルトリッチ監督作。
解説読んでビックリしたのですが、本作はTV映画なんですね!
🇮🇹ではTVで放映されて🇯🇵では8年後に劇場公開されたそうで。
かなり難解な作品。賛否両論あるだろうが私は堪能しました。
なんとも言えない雰囲気。圧倒的な映像美。
この迷宮に迷い込んだような感覚! 嫌いではないです。
ある男が田舎に列車でやって来る。
かつて英雄と呼ばれた父の死の真相を探るために。
閉鎖的な田舎の住民達は自分にとって敵なのか? 味方なのか?
男は彷徨い続ける。そしてこれは現実なのか? 幻なのか?
ベルトリッチワールド全開!
彼の作品が好きな人にはたまらない作品。
幻想的な田園風景、退屈そうな人々、新参者を恐れる関係者たち。
一瞬も目が離せない。男の行末が気になってしょうがない。
そして驚愕のラスト。
う〜ん。素晴らしい! 極上ワインを飲み終えた🍷ようなこの感覚。
尺が2時間弱なのもいい。
2時間以上だったらもしかしたら飽きてたかも?
全てベルトリッチの計算された作り!
最高でした。