ベビーパウダー山崎

暴力団 乗り込みのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

暴力団 乗り込み(1971年製作の映画)
2.5
安部徹の悪い顔を見ても乗り込む組織(敵側)は端から分かっているのに、そこに至るまでが無駄に面倒で物語も停滞している。小林旭のモチベーションの問題なのか、主役がぐいぐいと引っ張っていく力はすでになく、郷えい治、山本麟一、梶芽衣子、癖のある脇の役者(のくだり)でどうにかこうにか補填しながら「映画」のメンツを一応は保っている。それなら一層、小林旭と郷えい治のイチャイチャで突き通してほしいが、そういう時代でもない。今作も小林旭のために殺される郷えい治、裸になれば顔も身体もギリシャ彫刻のような美しさでうっとり。あとBARの名前が「ボイン」でその適当さは最高。結構な血の量で小林旭は二十人ぐらいぶっ殺していたので最後は自ら手錠をかけ潔く捕まったが死刑だと思う。