kazu1961

小早川家の秋のkazu1961のレビュー・感想・評価

小早川家の秋(1961年製作の映画)
4.3
▪️JPTitle :「小早川家の秋」
ORTitle: ※※※
▪️First Release Year : 1961
▪️JP Release Date : 1961/10/29
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-067 再鑑賞
🕰Running Time : 103分
▪️Director : 小津安二郎
▪️Writer : 野田高梧、小津安二郎
▪️MusicD : 黛敏郎
▪️Cast : 中村鴈治郎、原節子、司葉子、新珠三千代、小林桂樹、宝田明、団令子、森繁久彌、白川由美、藤木悠
▪️Review
約11分のラストの葬送のシーン。“まあ死んでも、せんぐりせんぐり産まれてくるわ”“ほんまよう出来てあるわ”。。。差し込まれた笠智衆と望月優子の夫婦による宗教的な会話、そして煙や墓石、カラスの強調。死というものを身近に捉え始めた小津監督の死生観を強烈に感じさせる作品になっています(次回作『秋刀魚の味』を最後に小津監督は他界しました)。
道楽者の老人の放蕩ぶりと、そんな彼に一喜一憂する家族の姿を描いた小津安二郎監督晩年の秀作です。松竹を拠点にしてきた小津が、東宝で監督した唯一の作品で、大阪や京都など関西を舞台にしている点でも貴重な一本ですね。
そのため東宝の専属俳優達が多く出演していて、今までとは異なる独特の緊張感のある作品になっています。新珠三千代、宝田明、小林桂樹、団令子、森繁久彌、白川由美、藤木悠ら東宝スター総出演となっています。

物語は。。。
京都に近いある町の造り酒屋の老主人・小早川万兵衛(二世・中村雁治郎)は、経営を娘夫婦(新珠三千代&小林桂樹)に任せて今は隠居の身。そんなある日、彼は偶然にも空襲で生き別れたかつての愛人(浪花千栄子)と再会し、彼女が経営する京都のお茶屋に通い始めるようになりますが。。。

そう、浪花千栄子が良い人が悪い人か分からない役どころで出演しています。今、NHKの朝ドラモデルになっているので個人的には興味のある俳優です。
あと余談ですが、関西が舞台でも最後まで原節子は関西弁を話しませんでしたね。。。(笑)

▪️Overview (映画. comより)
他社進出三本目として小津安二郎がメガホンをとるホームドラマ。脚本は「秋日和」につづいて野田高梧と小野安二郎のコンビが執筆。撮影は「女ばかりの夜」の中井朝一。宝塚映画創立十周年記念作品でもある。昭和36年度芸術祭参加作品。
kazu1961

kazu1961