雪深い山中で自給自足の生活をしている瑛太。
彼は自分の存在や家族の死を世間に知らしめるため、
企業や官庁に爆弾を送り続ける。
そんな生活に自問自答しているところに、
自殺した兄(窪塚洋介)や弟が現れる。
兄は、自由のない現世よりも死後の世界の方が幸せだと、弟を家族のいる死後の世界に誘うのだが・・・
『ダークナイト』のヒース・レジャーを模したようなメイクの兄窪塚洋介が死神なのであろう。
その死神が瑛太にむかって語り掛けるところが、
私の浅学のせいでわかりにくくて困った。
哲学的な言葉に、
宮沢賢治の一文を織り交ぜたりしている。
唐突に表れた警察官はどこに行ったのだ??
扱いが雑。
おそらく内閣総理大臣に届けるつもりなのだろう爆弾を抱え、
街中で咆哮する瑛太。
う~んわかりづらい。
死神と人間の対話を通して、
資本主義社会を批判しようとしていたのだろうか?
あるいはベルイマン作品のように、
生と死の根源について訴えたかったのか。
1時間10分ほどの尺でよかった。
2時間は(私には)耐えられない。
思わせぶりな演出に、
監督酔っぱらっちゃったね。
とても神経質な作品でした。