がちゃん

モンスターズクラブのがちゃんのレビュー・感想・評価

モンスターズクラブ(2011年製作の映画)
2.9
雪深い山中で自給自足の生活をしている瑛太。
彼は自分の存在や家族の死を世間に知らしめるため、
企業や官庁に爆弾を送り続ける。

そんな生活に自問自答しているところに、
自殺した兄(窪塚洋介)や弟が現れる。

兄は、自由のない現世よりも死後の世界の方が幸せだと、弟を家族のいる死後の世界に誘うのだが・・・

『ダークナイト』のヒース・レジャーを模したようなメイクの兄窪塚洋介が死神なのであろう。
その死神が瑛太にむかって語り掛けるところが、
私の浅学のせいでわかりにくくて困った。

哲学的な言葉に、
宮沢賢治の一文を織り交ぜたりしている。

唐突に表れた警察官はどこに行ったのだ??
扱いが雑。

おそらく内閣総理大臣に届けるつもりなのだろう爆弾を抱え、
街中で咆哮する瑛太。
う~んわかりづらい。

死神と人間の対話を通して、
資本主義社会を批判しようとしていたのだろうか?
あるいはベルイマン作品のように、
生と死の根源について訴えたかったのか。

1時間10分ほどの尺でよかった。
2時間は(私には)耐えられない。

思わせぶりな演出に、
監督酔っぱらっちゃったね。
とても神経質な作品でした。

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