Jaya

祇園の姉妹のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

祇園の姉妹(1936年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

義理堅い芸妓の梅吉に反して妹で当世風の芸妓おもちゃが手練手管で男衆を手玉にとるも痛い目に遭うお話。それでも信心はあるおもちゃが面白いです。

番頭による惚れ込んでからの逆恨みという古今東西よくありそうなラスト。それに合わせての冒頭と最後のおもちゃの独白はかなりクドく感じました。

主題にしては今昔の対比も芸妓の悲哀も今一つ浅く、人を振り回すおもちゃと言うより、勝手に小娘に振り回されるスケベ親父という印象でしかなかったです。

内容よりもむしろ斬新な映像表現が心に残りました。聚楽堂でのキラキラおもちゃや、色んなカットでの遠近を際立たせた構図が楽しい。レストランはロケなんでしょうか?どこなんだろう。

人の出入りも淡白で、結局何を描きたかったのか分かるようで分からないという印象を受けましたが、その映像の表現力は強く感じられた作品でした。
Jaya

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