幕のリア

日本暴力列島 京阪神殺しの軍団の幕のリアのレビュー・感想・評価

3.1
監督:山下耕作
脚本:松本功
主演:小林旭

鶴橋を根城に在日の組員を中心に勢力を広げんとする武闘派"殺しの"花木組。
花木組の副将格に伊吹吾郎、梅宮辰夫、成田三樹夫。

成田三樹夫のバランサー的役どころは、仁義における松永役に匹敵する渋さ。

全国進出を目論む某組の尖兵となり、京阪神を早々に飛び出してしまうのは、少々残念。
山下耕作監督らしく、ドラマパートがエレジーに溢れているし、そこがまどろっこしくもある。

揖斐川か長良川河川敷での梅宮辰夫演ずる金光の襲撃は見事。

前に進むしかない者、利用される物の悲哀を描くが、在日描写が遠慮気味で物足りなさは残る。

予告編で、山城新伍の「喜劇特出ヒモ天国」と併映だったと知り仰天。
幕のリア

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