花とみつばち

黒い牡牛の花とみつばちのレビュー・感想・評価

黒い牡牛(1956年製作の映画)
4.5
メキシコが舞台の少年と子牛の物語。
名前は、レオナルドとヒタノ。
子牛ヒタノは、牧場主のものだったりレオナルドのものだったりとややこしい事情がある。だけど育ててずっと一緒にいたのはレオナルド。レオナルドはヒタノを自分のものとしか思えないのだけど、着々と闘牛の道へ。
ヒタノを連れ出したレオナルドが、ピューマから襲われたところをヒタノが救い、ここで更に子牛と少年の友情が強まるはずなんだけど、闘牛の競売が行われてやはりヒタノは闘牛となる。
更に学校の先生から教わったメキシコ、ファレス大統領の偉大な話しからヒタノを救う為に大統領のとこまで行くんだけれど、とうとうヒタノは闘牛場へ。
後半はずっと闘牛場でのシーンでこれが凄い。レオナルドが心配そうにヒタノを涙を流しながら見守る。その表情が可愛すぎる。ヒタノはどうなるのだろうか?
この当時の闘牛や牛のお尻に焼き印したりと、なかなか可哀想。

フェルミン・リヴェラって当時の実際のマタドールみたいで驚いた。スペインでの様子は実際の映像なんじゃないかな。

撮影監督が、ジャック・カーディフ。「 黒水仙 」「 赤い靴 」を彷彿とする鮮やかなカラー映像。メキシコの貧しい村が舞台だけれど、鶏が普通にテーブルの上にいたりと、動物好きには堪らない作品だった。
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