スコセッシフォールド全開

バトル・ロワイアルのスコセッシフォールド全開のレビュー・感想・評価

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)
2.9
赤松の初手武器、鍋の蓋。デスゲームに参加させられているとは思えない冷静なトーンで的確なツッコミすんの最高。それで戦えるのはキャプテン・アメリカだけ。なんだかんだ生き残る。クラスでそれなりの立ち位置にいる事と、こういう場でのサバイブ力を兼ね備えている事に不思議と因果関係を感じた。
友達とは。嘘で塗り固められた、上っ面だけのグループ×殺傷マシーンで、簡単に関係や学校生活は崩壊し得る事と、それは世界の狭い彼らにとっては『はい、もうおしまいです』で、すなわち死と同義であることを意味する。青春時代ならではの解釈をヴァイオレンス描写に落とし込む。きっかけは些細なことで、関係の修復は死ぬほど難しいこと。分かるなぁ。
自称中学生の人たち。山本太郎は10代よりも30代に見えるのが自然。やんちゃな保護者かと思った。