ずっと見たかったけどサブスク無くて見れなかった作品。やっと見れた。
胸に蝶の刺青が入っている事から「パピヨン」と呼ばれた1人の男。彼は様々な罪を着せられ、終身刑の判決を受けてしまう。
南米ギアナにある孤島で強制労働を強いられた彼は偽札作りの天才ドガと出会う。
自由を求めて脱獄を企てるパピヨンはドガと取引をし、逃亡費用を稼ごうとするが2人の間で不思議な友情が育まれていく…と言うのが大まかなストーリー。
スティーブ・マックイーン×脱獄ものといえば他に「大脱走」があって、そっちは大立ち回り繰り広げた派手な映画だったけどこの「パピヨン」はパッと見は地味だけど自由を渇望して生き続ける男の姿が描かれている。
収容所の中でどんなに絶望的な状況になろうとも、「自由」を勝ち取る事は諦めない主人公の精神力に圧倒されるし、そして脱獄しても安住の地は無くどこまで追手がやってくるというスリリングな展開の連続には手に汗を握らされる。
主演のスティーブ・マックイーンの演技力が光る作品。特に独房でのどんなに虐げられようとも、石にかじりついてでも自由を勝ち取ってやるという主人公の執念が伺える演技。そして展開が進む中で見た目がどんどん窶れていってて、見も心もボロボロというがまざまざと感じさせるビジュアルに変わっていくのは見ていて恐ろしさを感じた。
