荒野の狼

子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎の荒野の狼のレビュー・感想・評価

3.0
若山富三郎の子連れ狼シリーズ6作目にして最終作。今回は、刺客としての話はなく、柳生烈堂との決着をつけることが主題で、子供をことごとく拝一刀に返り討ちにされている柳生烈堂は残っている娘と正妻の子ではない息子に拝への復讐を頼む。最初の娘との一騎打ち、二番目の妖術を扱う息子・木村功との互角の戦いから最後の雪山での1人対100人あまりの闘いまで、刀・長刀・大砲を使った戦闘は飽きません。
大五郎も乳母車のなかのマシンガンを使用して一部の闘いに参加。木村功率いる妖術使いとの闘いはもはや通常の人間対拝一刀の対決ではなく、妖怪対拝一刀のどちらが強いかという闘いになっています。時代劇には極めて異色の闘いが多い中、木村功と若山の一騎打ちは比較的正統的な殺陣が楽しめます。派手な切り合いのある映画を一作だけ見たい人にはよいですが、シリーズの他の作品を見た人にはマンネリであることは否めません。特に最終作ということで完結しているわけでもありません。
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