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遥かなる大地へのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

遥かなる大地へ(1992年製作の映画)
3.5
ロン・ハワード監督が、当時夫婦だったトム・クルーズとニコール・キッドマンを主演に据え、先祖のルーツを求めて完成させた叙情性に溢れた娯楽大作。
音楽はジョン・ウィリアムズ。
主題歌はエンヤ「BOOK OF DAYS」。
原題: Far and Away (1992)

1892年の西アイルランド。
貧農の息子ジョセフ・ドネリー(トム・クルーズ)と大地主の娘シャノン・クリスティ(ニコール・キッドマン)という境遇の全く違う若い二人は、お互いに反感を抱きながら、自由と土地を求めてアメリカのオクラホマを目指す…。

~脇役~
・大地主ダニエル・クリスティ(ロバート・プロスキー)
・大地主の妻ノーラ(バーバラ・バブコック)
・大地主の財務管理人、スティーブン・チェイス(トーマス・ギブソン)

「土地こそ、人間の魂そのものだ」

冒頭はアイルランドの美しい風景と叙情的な音楽でスタート。
アイルランド移民の歴史を踏まえながら、ユーモアを交えてしっかりした娯楽作品に仕上がっている。
ラストもちょっとお遊びがあります。

なお、この映画のハイライトで描かれるのは1893年9月16日のランド・ランで、先住民チェロキー族の広大な土地(約28,000平方km)が入植者に開放された。
移民たちは自由と一攫千金と夢を求めてアメリカに渡ったが、先住民にとっては安く奪い取られた土地だ。
恐らく、ランド・ランに参加した人たちの多くは、先住民のことは頭になかっただろう。
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