こさむ

汚名のこさむのネタバレレビュー・内容・結末

汚名(1946年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

アリシアはスパイ容疑をかけられた父を持ち、売国奴の娘と呼ばれていた。
FBI捜査官のデブリンはそんなアリシアを利用し、標的であるナチの首領・セバスチャンに近づけさせる。

作戦のため、セバスチャンと結婚するアリシア。
だがセバスチャンはアリシアの正体に気づいてしまい取り乱す。
妻が敵国のスパイであることを仲間に知られたら、自分の命も危うくなる。
セバスチャンは母親と2人で事態を収束させるため、アリシアに毒を盛り続けて亡き者にしようとする。
アリシアの身に危険が迫るなか、デブリンはアリシアのもとに駆けつけていく。

デブリンはアリシアを愛していた。
だがアリシアは作戦のためとはいえ、いまやセバスチャンのものになってしまった。
彼は自分の気持ちに素直になることが怖かったのだ。

セバスチャン邸から毒を盛られたアリシアを連れ出し、車で病院に向かうデブリン。
仲間に嘘がばれたセバスチャンは邸宅に連れ戻され、家の扉が閉じて終わる。

不器用な男女のサスペンスロマンス。
セバスチャンが哀れに思えるけど、終わりかたが洒落ているのが良い。
ただ、セバスチャンを欺いて潜入捜査を続ける過程がじれったい。
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