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栄光への5000キロのseapony3000のレビュー・感想・評価

栄光への5000キロ(1969年製作の映画)
4.0
裕次郎これやりたかったんだろーなーと思いながらみていた。夕陽に踊る若者たちから夢詰まって、レーサーに付きそう女たちの葛藤を描き、くっついたり離れたりする男女もふわっと優しく終わらせる。レーサーの女は編み物をして過ごすなどの描写もあるが、ルリ子はルリ子でフランス人デザイナーと裕次郎を神妙な面持ちで自由に行き来している。レース中に飛び出してきた鹿の事故の話を聞き美しい…と興奮するルリ子。サファリレースがやたらと長くて退屈で、それでもやっぱり見応えがあってなんだかたまらない。蔵原監督はあえてそうしたのだろう。三船に仲代に伊丹に国際派も登場、鈴木瑞穂のナレーションが良い。そしてラストはレースに参加した廃車たちを丁寧に映して〆る。蔵原の美学感じました。ルリ子に振り回されながらもびくともしないマインドの裕次郎が鈍感という名の大モノ感。手編みのセーターがレースで大活躍しているのも良い。
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