汽笛の音で目を覚ます

僕の彼女はサイボーグの汽笛の音で目を覚ますのレビュー・感想・評価

僕の彼女はサイボーグ(2008年製作の映画)
3.1
韓国映画の『猟奇的な彼女』『僕の彼女を紹介します』に続く"彼女シリーズ"第3弾。監督は郭在容だけど、今作だけは綾瀬はるかと小出恵介がメインキャストの日本映画。そのせいか、邦画なんだけど邦画っぽくない、独特な世界観があった。

内容的には、未来から来た人造人間の少女と、彼女に惹かれていく青年の共同生活を描くSFラブストーリーといったもの。漫画みたいな設定だし、てっきり漫画原作かと思ったけど、監督のオリジナル脚本で地味に驚き。

ただ、未来から来た人造人間の綾瀬はるかは間違いなくハマり役。ターミネーター2の女版かな?とは思ったけど、設定だけではなく、サイボーグ系の映画あるあるは随所にあって、映画好きならそういう楽しみ方もできる。

展開はギャグ漫画のようで、中盤以降は少しシリアス味もある。ただ、全体的には少しチープに感じる人が多そう。とはいえ、個人的には序盤のコメディっぽいギャグ漫画みたいなところがいちばん面白くはあった。

あと、時系列も複雑で、冷静に見るとタイムパラドックスが起こっている。故に、集中して見れば見るほど納得感は薄れていくような作り。

でも、設定からしてめちゃくちゃファンタジーだからあえて突っ込む気もあんまり湧かない。それなりに楽しめたけど、色々と粗もあるので、あんまり絶賛する気も起きない作品。