まきゃまてぃ

ノロイのまきゃまてぃのレビュー・感想・評価

ノロイ(2005年製作の映画)
3.6
霊体ミミズに喰われたっ。

ブラウン管テレビでパッと流されたりしたら、ノロイを本当に信じそうになるモキュメンタリーホラー。

これまでに観てきた白石監督の作品がどれも、遊び心を存分に含んだものが多かったため、ガチガチのホラーでかためられた内容に意表を突かれた。

ドキュメンタリー風の構成であるため、気持ち的に少し飽きてしまう点もあるものの、ノロイを伝染させる得体のしれないなにかが確実に存在する世界を、現実的にみせる手腕には感服するばかり。

特に終わりの五分がなによりも怖い。
終わり良ければすべて良しともいうけれど、尻すぼみが否めないホラーがよくあるなかで、しっかりと恐怖を植え付けてエンドロールもなく終えてくる潔さにはさすがに、良いホラーを観たという気持ちを抱かざるを得なかった。

考察のしがいもかなりあるため、ハマる人はどっぷりハマれる名作モキュメンタリーだと思います。