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πのRのネタバレレビュー・内容・結末

π(1997年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「1.数学は万物の言語 2. どんな物事も数学で数字で表し解明できる 3.それをグラフで表せばパターンがわかる 従って自然界の全てに法則がある」「幼い頃太陽を見るなと言われた、6歳の頃初めて見た」
いやめちゃくちゃ鉄男っぽいなあと思って調べてみたらダーレンは塚本晋也監督が大好きみたいなので色々な意味でリスペクトと愛を感じる作品だった。πの法則を探し求める男…

(偉大なる学者アルキメデスのお話のくだり)「話の要点は妻にある、妻が見方を変えてくれる、息抜きが必要なんだ…君は風呂に入らなければいかん、さもないと混乱(カオスに取り残される)するだけだ」

「何かにとらわれすぎていると他が見えずそれだけに注目してしまう、君は216を選びそれしか見えないだけだ、だがなマックス…君から学問的な厳密さを取ってしまえばもはや数学者ではない、数占い師だ」

駅の中でのシーンが全て印象的、カメラで彼を撮影していた奴を追いかけるするシーンや脳のようなぐちゃぐちゃしたものをペンで刺すと電車が近づいてくる音が聞こえたり、血を流してる何者かが立ってたり。

「マックス分かってないわね、あんた自身より頭の中身が大事なのよ、敵者生存よ!」

脳みそに群がるアリ、どんどん増えるアリ、追ってくる株屋、エデンの園に一歩近づける!お前はただの神の器だ!とか言い出す怖い人たち(コハイムのみが知る真の御名が216文字だからという理由←数字が神の名前)ラスト10分にはもうこちらも半分トランス状態になってるんじゃないかレベル 

最後にソル博士の部屋にマックスが訪れた時に流れる音、人間が息を吸う音みたいで不思議だった…人間が眠っている時の音?自分の部屋で数字を唱えながら部屋をぶっ壊していく主人公…真っ白な中で数字を唱えてるのは意識を失っているのを上手く表現してて素晴らしい。妄想と現実の境目が分からなくなる表現が凄く匠…アロノフスキー天才!(かと言って理解できている訳ではない)最後、電動ドリルで頭をグリグリしだすシーンはめちゃくちゃ鉄男思い出しちゃった。
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