【ドロンジョ誕生】
Amazonプライム・ビデオの特典対象で見つけほえー懐かし、と覗いてみた。
1975年の東映まんがまつりで上映された一本。後の『グレンダイザー』のひな形となるロボットアニメ。幼い頃、映画館で見たような気もするが…忘れた。
マジンガーの親戚を期待したら、あまりのコレジャナイ感で、なかったことにした…ような気もする。
改めて見ると、当然のごとく爆&苦笑まつりなのだが、底に昭和の熱血感動がたぎっていて微妙にハートを掴まれてしまい、意外や、最後まで楽しく見てしまった。
ガサツな絵に力があっていいですねえ。今や絶滅した、“劇画”を引き摺る泥くさタッチ。
この企画はなんでも、過去マジンガーの玩具売り上げに陰りが見え、新しい血を入れようと、当時のUFOブームに便乗したのだとか。確かにタイトル以下、ロボットよりUFO要素が強いですね。
主役メカのガッタイガーは、丸い円盤の中から羊羹のように、ロボがにゅるりと出入りします。デザインは、今ならレトロフューチャーでカッコよく…見えるなんてコトはありません。このロボ地味で“UFO脱いだ中の人”感バキバキ。
これで懲りたか、グレンダイザーのデザインは過去マジンガー寄りに戻して正解でしたね。
宇宙のどっかから地球に逃げてきて、隠れていたロボ持ち主人公が、追ってきた敵軍に見つかり戦争が始まる…という地球人にとってはハタ迷惑でありがちなお話しですが、かつて恋仲だった敵の姫、テロンナさんの物語とみると、意外や噛み応えあります。
愛の切れ目が和平の切れ目。うわぁ、おんなだぁ、てかんじ(笑)。テロンナの声は小原乃梨子さんで、この翌年にドロンジョを演じることになりますが成程、こうして悪女ドロンジョは生まれたのか…と2作が繋がって見える連動感があり、なんかお得?でした。
部下の名もブラッキーで、ボヤッキーと酷似。テロンナさん、見た目は小規模な小林幸子ルックでしたが、青い眼球(ぷぷぷ)が赤く燃え盛る時、おんなも炸裂する!という熱演を見せてくれました。
私もすこし、火が着いたので、続けて過去の東映アニメをAmazonで手繰ってみようと思います。
<2018.6.27記>