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ヒッチャーのryodanのレビュー・感想・評価

ヒッチャー(1986年製作の映画)
5.0
80年代にこんな傑作があったなんて!ただ当時ではあまり評価されなかったでしょうね。際立ち過ぎた設定がかえって仇になる感じ。そう!この理由のない恐怖とでも言いましょうか、「激突!」のように追いつ追われつの単純な構図に落とし込めれば、何の違和感もないのですが、意味ありげなシーンがわりとあったりして。当然役者の芝居も素晴らしくて。う~ん説明しづらい。。。要するにB級映画の枠を逸脱してしまった、稀有な作品だったんじゃないかなと思う訳です。この作品、「ノーカントリー」と通じるものがあります。見ている側が完全にT・L・ジョーンズの側だもん。あちらの作品も時代設定はここらへんだしね。作品の持つパワーだけで突き進んでいく作品ってめっきり減りましたね。何より企画が通らない。「消費者にわかりやすく」=「利益」につながるというのが今の主流。「伏線回収が気持ちイイ作品」=「面白い」って風潮にちょっと飼いならされ過ぎてないかな~?って思っていた時に、まさに出会ったタイムリーな作品。
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