『黄金の七人』の続編ですが、前作の次回へ続く、はあまり関係なかったようです。
ある意味では正しい続編のあり方です。
スケールが大きく、観客にとって最も魅力的だったものを、大量投下する…と当然大味な映画になっています。
前作の成功から、さらなる金塊強盗を行う七人。
今回は南米の独裁国家を崩壊させる警察への協力と大量の金塊の奪還という２つに挑みます。
前作であれだけ丁寧にディテールを積み重ねていた強盗シーンは一気に雑になあり、ヒロインのジョルジャのコスプレ大会と化していきます。
彼女の魅力に独裁者もメロメロ。
国家も捨ててしまうのではないか、という展開は歴史を繰り返しています。
すごいのはジョルジャが登場する度に違う衣装で出てきます。
独裁国家に潜入するのにどれだけ衣装を持っていったんだ！？
ほぼジョルジャが衣装を変え、独裁者を誘惑し、翻弄する映画です。
チームワークの面白さもありながら、コントロール不能なジョルジャの魅力が、計算でははかれない展開となっていくところが本シリーズの魅力ですね。
