cuumma

娘・妻・母のcuummaのレビュー・感想・評価

娘・妻・母(1960年製作の映画)
3.8
都内に住む中流階級の家庭が、金銭問題から家屋敷を処分し、崩壊してゆく姿。

とにかく、お金の話が多い。
夫が事故死して実家に戻った長女は、現金100万円を譲り受けた。資金繰りに困っていた長男は、そのお金に目をつけて50万円借りたいと申し出る。姑と不仲の次女は、アパートを借りたいからと、これまた20万円をねだる。
兄弟は所詮他人との名言通り、エゴむきだしで金銭的得策と、実の母親の面倒のたらい回しで、浅ましい。

1960年の映画だが、公園がアパートやマンション用地になっていく姿や、若者世代の子綺麗なアパート住まい、少子家庭や夫婦だけの家庭など、現代を予言したかのような設定に驚きます。
cuumma

cuumma