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娘・妻・母のjuriのレビュー・感想・評価

娘・妻・母(1960年製作の映画)
5.0
原節子の口から「男の人だってピンからキリまであるわよ。出来の良いスイカだってあるし、占いのかぼちゃだってあるでしょ?」
なんて台詞を思いつくんだ‥。

とにかく笑っちゃうほどずーっとお金の話。
「東京物語」で悲しくなっちゃった人は、本作ではショック死しちゃうんじゃないかしら、というレベルの容赦のなさ。

お母さんは全く他人事のつもりで老人ホームにお節介焼きに行ったのに、あっという間に自分の問題としてふりかかってくる。うーん、上手い。

原節子はお上品すぎて自分のタイプではないと思ってたけど、そのイメージのまんまで自分の恋を諦めるいじらしさがたまらなかった。この間見た「その夜は忘れない」のあややもそうだったけど、たった一晩や二晩の思い出を胸に生きた女性がこの時代にはたくさんいたんだろうなあ‥。

こんなん星5つしか付けられません。
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