Amelie

絶対の愛のAmelieのレビュー・感想・評価

絶対の愛(2006年製作の映画)
3.3
なかなか不気味な後味の残る一本でした。今作は「愛」という大きなテーマにアプローチしているという点でありがちですが、そこに「外見」さらには「整形」という点からアプローチするというのがユニークだと思います。「相手の外見がたとえ変わったとしても、その人を見つけ愛することができるのか」という描き方は一見ロマンチックに思えますが、いざ鑑賞してみるとそこにあるのは執念と歪んだ愛情で、見ている間じゅうかなりの不気味さと不安を感じました。またそれぞれのキャラクターの気持ちの揺れはよく分かるのですが、思考回路がかなり独特で理解に苦しんでしまい、表面的にしかこの映画を楽しめなかったような気がします。この独特さがクセになるような一面もありつつ、それがかなり大きなハードルにもなってしまっているので、人によってかなり評価が分かれるだろうなと思うし、それがキム・ギドクらしさでもあるなと改めて感じる一本です。
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