よつ

ツィゴイネルワイゼンのよつのレビュー・感想・評価

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)
5.0
この映画は一枚の絵のようにフレーミングされたショットの積み重ねで時間と物語が進む。と教えてもらって、そこに注意しながら見た。
西洋画の技法が入ってきたばかりの日本の油絵を見てるような気分だった。
中砂が海岸で漁師たちに揉まれながら横移動していくと打ち上がった女の足が見える、というカットがかっこよかった。ちょっと漫画っぽさも感じた。
夢の中を歩いてるようなのに時間と物語は進んでいく、停滞しないのが面白かった。
不思議な映画だった…。男にも女にも色気があった。やっぱり昔の日本映画の役者の声めちゃくちゃ好きだなと思った。全員声がいい。特におかっぱの奥さんの声が好き。
最後の渡し船にはゾクッとした。
よつ

よつ