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ノストラダムスの大予言のTheSandPebbleのレビュー・感想・評価

ノストラダムスの大予言(1974年製作の映画)
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北米・欧州で販売されてるdvdにて、当時、差別的とされた問題の「食人シーン」・「異形の姿となった新人類のシーン」を収録されたノーカット版を鑑賞。

なんと、公開当時は文科省推薦の東宝映画だった。劇場公開後は、これらのシーンを2カ所のカットを行ったビデオとLDの発売予告があったものの、結局発売中止となり、未だに日の目を見ていない。

本作、今となっては、発売中止するほどの問題かといえば、そうでもない感はあるものの、観て気になったのは、圧倒的な丹波哲郎の存在感だろう。

前年の『日本沈没』の大ヒットを受けて東宝が製作したパニック映画の第二弾で、丹波哲郎を始め、由美かおるや黒沢年男など、当時の日本映画を牽引するキャストである。

丹波哲郎は時代を隔て、3名の人物を演じ分けてるが、荒唐無稽な異常気象話と人類滅亡のシナリオ。それをこれでもかと、マシンガントーク並みに話し込む丹波哲郎は観もので、ある種取り憑かれたよう。

ノストラダムスの大予言というより、丹波哲郎の大予言てつけたほうがいいんじゃないかくらい、丹波哲郎の個性が爆発した映画。ある意味、代表作のひとつ。
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