あもすけ

震える舌のあもすけのネタバレレビュー・内容・結末

震える舌(1980年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

付き添う両親の苦悩を感覚に訴えてくるような映像表現がもの凄い。光や音の刺激に反応して痙攣発作が起きることから、強調される物音がとても恐ろしく、光の表現が目を細めてしまうくらいに眩しい。愛を向けるからこそ娘を刺激してしまい、次第に判断がおかしくなって精神的に憔悴して、悪夢にうなされながら目を覚ましても悪夢、幻覚が滲み出るような映像に音楽が重なってぐにゃぐにゃにしんどくて、観ているだけなのにぐったりする。半ば諦めるくらいに感覚を持っていかれるからこそ、爆発的にダッシュしてジュース買いに行くとこの気持ちにも重なったままボロ泣きした。そもそも冒頭の蝶を捕まえようとするところで完全に持っていかれてた。ひとり遊びの表情が楽しそうに笑うのでなく真剣そのものなことに心奪われて、全体通して数少ない娘の言葉が尽く印象的。観てよかったし、もう二度と無理。
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