クシーくん

ドラゴン怒りの鉄拳のクシーくんのレビュー・感想・評価

ドラゴン怒りの鉄拳(1972年製作の映画)
4.4
危機一髪~死亡遊戯の中ではこれが一番お気に入りかも。スズキ館長との決戦は映画史上に残る名シーンと言って間違いない。大好き。

敬愛する師匠を毒殺されたリーが敵の日本人武道家相手に大暴れする痛快劇。前作と違ってリーは初っ端からビンビンにキレまくってるので見せ場、切れ場がしっかりキマっていて楽しい。挑発に乗るな、と釘を刺されていたにも関わらずガン無視で敵をぶっ飛ばしまくるリーは痛快。軽はずみに人殺しすぎなのももう引くのを通り越して笑う。そりゃ警察にも追われるよ!

悪役である日本人の描写はかなりめちゃくちゃでこれも笑った。スズキ館長を演じた橋本力はちゃんと袴逆ですよ、と伝えたらしいが、この方がいいから!と衣装係に押し切られてしまったらしいのもまた一層おかしい。芸者がソーラン節で裸踊りとか、どういう経緯でそうなったんだよ。

ノラ・ミャオとのラブシーンが になったとものの紹介にはあるが、
まあラブシーンと言えるほどの過激な物でもなく、むしろ淡い恋愛シーン程度なのだが、リーが演じたという点で貴重なのだろう。この時のノラ・ミャオがドラゴンへの道と双璧をなす可愛さ。ヒロイン力はこちらのが高いが、ファッションやヘアスタイルはドラゴンへの道の方が好きかな。

ラストはいきなりニューシネマみたいな展開。最後を止めで見せた事で急に悲劇の名作感出して来たなとは思ったが、良い。
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