たむランボー怒りの脱出

中国女のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

中国女(1967年製作の映画)
3.0
多分10年以上ぶりの再見。部屋でマオマオ言ってる印象だけ残ってたけど、今回面白かったのは終盤の列車のシーン。ここだけ80年代のゴダール(『右側に気をつけろ』等)を思わせる落ち着いた色調と光の具合。爆弾テロを企てるアンヌ・ヴィアゼムスキーと穏健な教師の対話が、これまでの冗談まじりのモンタージュとか視覚聴覚の知的なコラージュの目まぐるしさと対照的に、ごく普通の編集とショットと会話で写されるからかえってハッとさせられる。