気に食わないことがあると、家を破壊する、だれかれ構わず暴行する、トコトンやる。歯向かえば、たとえ家族だろうと従業員だろうと半殺しにされる。この男、怪物じゃないか?
希望に満ち溢れたような眼差しで日本に渡った若き青年が、どういうわけか極めて自己中な中年となり、周りを散々傷付けて暴れた結果、自身も片脚を不自由にし、あれほど執着したお金も故郷に寄付し、寂しい最期を迎える。
実在していたというのだからヒヤリとするが、今でも国によっては、金俊平ほどではないにせよ、このミニチュア版のような男が存在するのだろうと思う。