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マイ・ブルーベリー・ナイツのotomのレビュー・感想・評価

4.7
湿気のないウォン・カーウァイな具合。映像は勿論の事、話の展開や哀しい過去持ちさん同士のいささか感傷的な会話など舞台が変わってもまんまな感じの安定感。キャラ設定なんかも良くも悪くも大体おんなじタイプが出てくる。ジュード・ロウに至っては次第に金城さんに見えてくる。いつでもイイ女なレイチェル・ワイズの長セリフシーンはちょっと役者魂を感じて、やっぱりイイ女だなと。劇伴ライ・クーダーで雰囲気演出しつつ、きっちり『夢二のテーマ』を入れてくる辺りが改めて上手いなと感じてしまった。とりあえず道路横断の長い道のりの先のラストのあの画をやりたかったのは良く分かる。
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