ムイ子

マッチ工場の少女のムイ子のレビュー・感想・評価

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)
3.9
最初のセリフが出てくるまでが長くて、今か今かと待ち望んでしまいました。
そんな独特の間が、クセになる。

見るからに最低賃金も貰えていないであろうマッチ工場で細々と働き、その稼ぎさえ、母と母の男(働いてないのかな)に奪われる日々。
仕事に加え、家事という労働をこなし、それを当然と思われている。

そこに悲壮感はないのだけれど、鬱々とした怒りが静かに湧き上がる。

これでもかというくらいに降りかかる少女への災難…
復讐は、当然です!と、擁護したい。
ムイ子

ムイ子