odyss

新網走番外地 嵐呼ぶ知床岬のodyssのレビュー・感想・評価

2.2
【マンネリに加えてタイトルの意味が・・・】

1971年製作。降旗康男監督作品。 
言うまでもなく高倉健主演のシリーズ物のひとつ。 

東京での妹の結婚式に出ようとして列車に乗っていたヒーローは、あるアクシデントのために北海道の小さな町で降りてしまい、そこの牧場に滞在するはめに。そこでは名馬をめぐって、地元の悪徳業者がまっとうな経営をしようとする牧場主に圧力をかけていた・・・。 

健さんが3日だけ猶予をもらって東京に急行し妹の結婚式をその日のうちにやってしまうという無茶苦茶な筋書きが『走れメロス』的でおかしいが、全体としての構成はやや杜撰だし、健さんの活躍もイマイチの印象がある。 

「新」のつかないものから数えてシリーズ第16作ということでネタ切れだったのか? 

それと腑に落ちないのは、健さんが降りる駅は静内で、静内といえば日高線沿いであり、襟裳岬はともかく知床岬からは遠く離れているはずだが、何でタイトルが 「嵐呼ぶ知床岬」 なんだろう???
odyss

odyss