Jeffrey

ベルフラワーのJeffreyのレビュー・感想・評価

ベルフラワー(2011年製作の映画)
3.0
「ベルフラワー」

本作は2011年にエバン・グレーテルが監督と脚本、製作と編集と主演を務めた若き鬼才としてベストテンでなんと27 媒体選出された大ヒット映画で、自らの失恋体験をもとに究極の孤独と絶望を、人生の全てをかけてスクリーンに叩きつけた爆発的デビュー作として、日本でも話題になり、かつてのニューシネマ誕生時思わせる鮮烈され現在アメリカの青春像を描いた本作は、すべての心に傷を負った男達の共感を呼ぶ作品で、数年前にキングレコードから発売されたBDを鑑賞して、面白かったので今回8年ぶり位に久々に鑑賞したが良かった。世界滅亡を夢見るヤングたちの友情だったり愛と憎悪を幻覚的なビジュアルとサウンドを駆使して描く異色の青春映画で、ヒューマンガスに憧れる男の激情が爆発する、危険で凶暴な青春映画。

もうダメだ、女は信じられない…と言う謳い文句が強烈さを上げて、偉大なるヒューマンガスと絶賛され、映画的想像力の新たな次元を切り開き、毒々しい美しさとタランティーノ思わせる野生のエネルギーと本物の感受性と怒りに満ちたアートが写し出されたと大絶賛された映画である。さて、物語は"マッドマックス2"の世界を愛し、悪の首領ヒューマンガスに憧れる親友のウッドローとエイデン。働く気もなく、2人は世界亡滅を夢見、日々火炎放射器の破壊力を追求していた。ある晩、ウッドローはミリーと言う女と出会い、思いがけない激しい恋に落ちる。しかし彼女の裏切りを知り、激動したウッドローは、現実と幻想、狂気と悪夢が乱反射するカオスの中へと突き進んでいく。絶望の果て、彼の目に映った世界とは一体?…と簡単に説明するとこんな感じで、2011年サンダンス映画祭にて上映され大炎上と大混乱が起こり全米騒然とした作品である。やはりChromaticsのRunning Up That Hillが静かに流ながら、映像はサイレントで役者たちがこおろぎの早食い競争をする場面を見せつけられるシーンは印象的である。
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