上海十月

映画女優の上海十月のレビュー・感想・評価

映画女優(1987年製作の映画)
2.3
追悼:渡辺徹。若すぎるなぁ61歳。映画、意外に脇でもあんまり出演していない。「いきなりフライデーナイト」のバラエティーとテレビドラマに特化してたかもしれない。本作で清水宏監督役だが既に太っていて「太陽にほえろ」のような精悍さはない。ただ、女たらしで憎めない感じは出ていた。本作は、吉永小百合99本目で87年の公開だ。87年バブル経済が始まり日本映画は、ハチ公かマルサ、奥崎謙三そしてアニメしかない年で、ほぼ絶滅しそうな状況だった。そんな中、本作は、映画100年もあり企画されたんだろうが正常な判断だとは思えない企画だ。しかも映画史の講義のように三國一朗のナレーションが入り益々一般客は?となる映画だ。吉永小百合は、好演したが興行が振るわなかったと書かれているが、吉永小百合の演技はそんなに良くない。新藤兼人の原作「小説田中絹代」が基になってるので、どうしても溝口健二と関係があるようにしたい。当時の映画人が自画自賛で作った映画で個人的には、気持ち悪い感じを持つ映画ですね。題名の映画女優も今だと映画俳優にしなければいけない時代になってしまいましたね。
上海十月

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