MizueTakadaka

放浪の王子のMizueTakadakaのレビュー・感想・評価

放浪の王子(1962年製作の映画)
3.4
くみてみたい前から観てみたかった作品
ディズニープラスでしれっと配信されてるのを見つけたので鑑賞!

「放浪の王子」という邦題からはわかりにくいですが、マーク・トウェイン原作の「王子と乞食」の実写映画です!

後にミッキーマウス主演で中編アニメ化されてますけど、こちらのほうがより原作に近く、史実にフィクションをまじえた原作を活かしてヘンリー八世、ジェーン・グレイ、ブラッディ・メアリーなんて歴史上の人物も出てきますし、美術や衣装なんかも豪華でけっこう金かかってそうですし、1962年の作品にしては、現代の目で観ても、とても良く出来ている作品でした…。

なんで日本では知られていない埋もれた作品となってしまったのか…。
邦題のせいもあるだろうけども、子どもに対する暴力描写がけっこうたくさんあって、みていてつらくなるところもあり、そのあたりがあまりディズニーのファミリー向け…というウリはしにくかったのかと思います。
それよりも、しっかりとした歴史大作ものって感じ。

夢がありそうな設定でありながり、あんまり夢がない内容だったりしますし、現代の感覚で言うとコンプライアンス的に難しそうなところがあったり…。
王子さまが乞食に扮していても尊大な態度を貫くのが、一般人からすると、あまり共感できなかったりするけど、それがたぶんリアルと言えばリアルで、だからこそ成立する話でもありますしな。

主演の男の子も気品があって可愛いし、乞食になった王子さまを助けてくれる白馬の貴族もカッコよくて、ビジュアル的にもとても楽しめる名作映画だと思います!

見てない方たくさんいると思いますが、イギリス王室ものとか、歴史物が好きな方にはとてもお薦めできる映画です!
是非、観て欲しいと思います❤(ӦvӦ。)
MizueTakadaka

MizueTakadaka