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勝手にしやがれ!! 英雄計画のTWRのレビュー・感想・評価

5.0
最終作にして荒唐無稽なコメディが完全に振り切れて、不条理な現実を確かに映し出す寓話になった。

30年前の作品が、現在においてここまで真に迫ってくることに驚かざるを得ない。寺島進演じる青柳は、現代の腐敗した政治家や、あるいはQアノン、過当競争の中で過激化するYouTuberなどとダブらないだろうか。

ラストシーンは黒沢清監督のフィルモグラフィーの中で、風を伴う演出において最も端的で、美しく、悲しいものではないだろうか。

自分にとっての黒沢清監督の最高傑作の一つであり、また映画史に残るコメディシリーズである。5点満点では全く足りない。
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