なぬ？　これはヤバいの見つけた！
序盤からダスティン・ホフマンに釘付け。不穏な怖さに満たされてる。

サム・ペキンパー監督！私はモグリなので、恥ずかしながら存じ上げないが、すごい監督さんなのね。多分。

とにかく凄い！煽りかたが上手過ぎる！

これは教科書だな。

研究しよかしら？

あぁ♪私も学生に戻りたい！


ラストまで一気観！

感嘆！！

• #このダスティン・ホフマンのポスター欲しい！

【隠れた傑作⁉︎シリーズNo.26】
《天地は無常であり、全ての生物を”わらの犬〟として扱う…》

バイオレンスの巨匠・サム・ペキンパーの衝撃作！初鑑賞。

DVDを数年前に購入も、気分が乗らず、なかなか観ようとならなくて…（苦笑）
”ジャッカルの日〟”チャイナタウン〟と70年代の映画が続いたので、この勢いで…


これは…かなりアクが強い映画（汗）
”わらの犬〟という題名には、深い意味がありそうだ…

序盤は、頼りないダメ夫っぷりを見せられながら、物語は淡々と進む…
中盤から、なんか不穏な空気に…（汗）
そして後半は一気に展開が激しくなり…

この作品は、人間の本能を鋭く暴いている。

「窮鼠猫を噛む」

人間も同様で極限まで追い込まれると、防衛本能が働き、命をかけて必死に戦うしかなくなるのだ。
臆病で気弱な主人公デヴィッドが、凶暴化し鬼神となる姿には、かなりの迫力がある。
しかも最後は、充実感⁉︎達成感⁉︎をも漂わせていて、これが俗に言う人間が一皮剥ける瞬間なのかもしれない…

奥さんであるエミリーの頼りない夫デヴィッドへの募る不満がリアルに描かれていて、彼が覚醒し、ようやく心が繋がり、彼と力を合わせて戦う姿は、観る者に不思議な安堵感を与えてくれる。

優男でいつものイメージのダスティン・ホフマン。
突然スイッチが入り豹変する鬼気迫る演技には脱帽！
こんな刺激的なダスティン・ホフマンは記憶にない。

エミリーを演じるスーザン・ジョージがとてもキュートで魅力的！
天真爛漫だけど、寂しがり屋で繊細なエミリーをこの上なく表現している。すっかり彼女の虜になってしまった…
そりゃ、男は襲いたくなるよ…（苦笑）

クライマックスは怒涛の展開で、バイオレンスが炸裂する！
ラストでデヴィッドを見つめるエミリーの表情が印象的だ…

かなり心を振り回され、なんとも言えない疲労感が…
サム・ペキンパー独特の”映像世界〟。覚悟して観てください…

『わらの犬』
バイオレンスが横行しとるアメリカから平和を求めてイギリスの片田舎に妻とともに🏃🚙💨逃れてきた若けぇ数学者がたどる宿命を描く。
原題のSTRAW DOGS（わらの犬たち）てのは、
中国の思想家老子の語録の中からとった言葉やそうで、
ー聖人不仁，以百姓為芻狗。 天地にはいつくしみの心は無い。だから天地にとって万物は藁で作った犬のようなものだ。 聖人にもいつくしみの心は無いー
超人間的存在である天から見りゃ、人間の行動は護身のために焼くわらの犬のようにちっぽけな存在にすぎないちゅう意味や。
この映画ては人てのが極度に追いつめられた時に自然～んと沸き起こる闘争心てのを暗に肯定しとるとおもうが、 妻の性格になっとなんかあやふやになる。
彼女はピッタリしたセーターを着て歩き回り、恥じっことなく昔の男友達を挑発するような言動をとりよる。
そんため最後に暴行された時にや、一見彼女がその怖ええ結果を自分で招いたかのように見える。
パーペキ完璧学者的な夫への侮辱として、ほんで、彼が行動を起こさへんことへの怒りをこめた反応として。
せや、ペキンパー監督がいまわしいレイプシーンで恐怖を描き増幅させっと、その曖昧さはすぐに消える。
全てが終わる時にや観てる側は妻と同じように驚愕している。
監督はこの残酷な前触れに続いて、意図的にイカれた結末をもたらして、観てる側を簡単には解放しようとしいひん｡
不安をあおりよる編集と強烈な描写で、映画を巧くオフバランスの状態に保ってた。
凶暴な敵対者に対してバリケードを積みあげるシーンが、見る者の感情をさらに締めつける。
しかし、心を乱す流血の結末は本物のカタルシスにも満足にもいたらないかな。
それよりも、これまで見てきたもの以上に驚きととまどいを与えられて終わる。
この映画の不確かなモラルは大きな論争の的になったし、それが皮肉なことに監督の正しいことを証明した。
人はここで見るものを好まないかもしれないが、見ずにはいられないかな。