円柱野郎

APPLESEED アップルシードの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

APPLESEED アップルシード(2004年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

個人的に士郎正宗と言えば「攻殻機動隊」。
その彼の商業デビュー作「アップルシード」の映画化。残念ながら原作を読んでいなかったので、事前知識がなかった。
そういう意味では素直に“映画”として楽しむ事が出来たと思う。
公開前からTVで「世界初3Dライブアニメ!」と嫌というほど聞かされていたので、多少「どないやねん」とヤカラ心を持って観始めてた。
実際モーションキャプチャーを使ったCGキャラなら「LOTR」のゴラムには勝てないだろうし、“トゥーンレンダリング”も今更目新しくもないし。
言うに違わず、キャラクターを見た俺の頭には「人形みたいな奴だ」(by荒巻「GOST IN THE SHELL」)と言う台詞が浮かんできたりw
やはりこの時期の、アニメという記号になりきれない3DCGにはまだ少々無理がある様に思う。

ただ後半盛り上がるにつれ、3DCGによるアドバンテージが生かされてくるかな。
事実、メカによるバトル、ラストの怪獣映画さながらのカットは大迫力。
「海外ウケするよなあ」なんてイヤミも浮かんだけどw
この映画が原作にどこまで沿った物かは知らないけど、なかなか込んだ脚本で良かった。
全般に流れるテーマや敵味方の見せ方も上手いと思う。
別にどんでん返しと言うほどでもないが、ラストのタルタロスに仕組まれたアイロニーにはニヤリとするねw
ヒトは滅ぶべきか、七賢老の主張はトンガッテはいるが重い。
<追記>
原作4巻読んでみたけど、読んでみるとこの映画が上手く映画用にアレンジしているのが分かる。
ある意味原作とは180度違う展開やけど、上手くまとめ上げたもんやと感心する次第。
円柱野郎

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