スタンダード

キャプテン・アメリカのスタンダードのレビュー・感想・評価

キャプテン・アメリカ(1971年製作の映画)
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【キャプテン・アメリカになれなかったよ】


一つの宗教が多数の宗派
に分かれていくように、
スティーヴの意思も
多数の思惑に振り回されていく。


サムのように
次代のキャップを否定して、
キャップを偶像として
崇め奉ろうとする者。


バッキーのように、
キャップは先代から指名
された者が襲名すべきであり、
先代の意にそぐわぬ襲名
を否定する者。


ジョンのように、
予期せぬ使命を授かりながらも、
それを天命だと信じて、
資格の有無に問わず
己の天授を全うしようとする者。


スティーヴの関与せぬ所で、
『キャプテン・アメリカ』
は複数人誕生していき、
論争や闘争へと波及していく。