平田一

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔の平田一のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

希望は決して潰えない。

ゴラムが本格参戦する、三部作の第二弾。エイリアン4などのブラッド・ドゥーリフに加え、カール・アーバン、木の鬚なる新たな種族も初参戦。

前作で離ればなれになった旅の仲間たち。フロドとサムは指輪を狙うゴラムを道案内に、アラゴルンとレゴラス、ギムリはメリーとピピンの救出に…それぞれが信念に従って進むなか、思いがけない再会と新たな出会いと別れが迫り…

前作と比較したなら、衝撃度は小さいけれど、確立した世界観の掘り下げに費やしてたり、劣勢下の人間たちの詳しい事情が描かれて、一作目の相互補完も達成していて感嘆です。

ずば抜けて素晴らしいのはハワード・ショアのサントラです。人間の王セオデンが甦った時の曲「Theoden King」が圧巻過ぎて、スクリーンの巨大な設備でその熱気を酔いたかった…この映画に言えることは曲がホントに良かったです。

ファラミアがフロドとサムの旅路の背中を押したりだとか、他にも見せ場はたっぷりですが、敢えて最後にこれだけを。


サム「でも夜の後に必ず朝が来るように、どんな暗い闇も永遠に続くことはないんです。新しい日がやって来ます。太陽は前にも増して明るく輝くでしょう。それが人の心に残るような偉大な物語です」

サム「登場人物たちは、重荷を捨て引き返す機会はあったのに帰らなかった。信念を持って、道を歩き続けたんです」

サム「この世には命を懸けて戦うに足る素晴らしいものがあるんです」
平田一

平田一