ストーカー One Hour Photo (2002)
底無しの深い闇と狂気が永遠したたる衝撃作。
震えが止まらない一作。
孤独がテーマで有名な本作。やっと観られた。
率直な感想として、重すぎた。
写真現像を生業とする主人公の主観で語られるこの物語は、被写体を通し人々の歓び、妬み、怒り、様々な感情が炙り出される…
フィルムカメラで撮影した写真を現像する今では珍しい要素が逆に新鮮で、この作品の不気味さを増しているとともに、魅力的に写る要因だと感じる。
しかし、作中で彼が語っている写真に対する人々の想いは今も変わらないのではないか。写真に何を写すのか、その写真はどういう想いで撮られたものなのか...
そんな写真現像に対して人一倍のこだわりを持つ主人公サイの”優しや”、”孤独”、”憎しみ”が心に滲み入ってきて、逃れられなくなる。
とはいっても、エヴァンゲリオン「EVA量産機」はポイント高いし、様々な考察ができるのが本作の見どころであろう。
特にラストシーンの考察は深い…