風神

ビッグ・フィッシュの風神のネタバレレビュー・内容・結末

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

NHK BSプレミアムシネマ放送分を
録画して鑑賞。

日本的な言い方をするなら
『井の中の蛙』って事になるのかな?

見事なまでに
ティム・バートンさんの映画。
狂気的な表情も含めて。

自分の祖父が
ちょっと近いんですよね。
エンタメ思考が強く
オーバーに話すから
真実とはかけ離れた内容になる。
子供の頃は
じいちゃんすげーって思ってたけど
大きくなると、
そんなのありえんってなる。
楽しませたいって思いなんでしょうね。
そういう与太話の方が
未だに覚えているし。

ベトナム人の双子のシンガー。
あれは、枯葉剤批判なんですか?
なんか、あの設定だけは嫌。
ベトさんドクさん弄りだとしたら
この監督、嫌いになりそう。

ベトナム戦争中に
ジャングルに隠れるベトコンを
なんとかしようとして使われたのが
ナパーム弾と枯葉剤。
ナパーム弾は全てを焼き尽くし
枯葉剤は、その名の通り植物を枯らせる。
ただ、枯葉剤を浴びた妊婦の多くが
奇形児を産むという副作用が出た。
お腹の所で繋がった
ベトさんとドクさんが有名。
後に分離手術も行われた兄弟ですが
その件をオマージュしてるなら
狂気の沙汰としか思えない。
あのシーンがネタ扱いっぽく見えるのが
心底、嫌な演出でした。

それ以外のシーンは
いかにもなファンタジー。
現実なのか空想なのか。
楽しければ良いんじゃないと
第三者は言えるだろうけど
似たような経験をしてるからこそ
息子の気持ちもよく分かる。
友人になるのは良いけど
親族になるのはしんどいかも。

2024-114
風神

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