ミルコ

七人の侍のミルコのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
4.5
ついに観ました。
海外でも高い評価を受けリメイクもされた日本映画の金字塔「七人の侍」。

公開されたのは1954年というから、終戦してわずか9年後。
膨大な製作費に撮影に一年近くかけられたこの大作は200分越え。
途中休憩をはさむという形はパキスタンで見たインド映画以来でしたw

戦国時代末期。
盗賊と化した野武士たちが貧しい村を襲い村人たちは絶望していた。
そこで野武士たちと戦うことを決めた村人が助けてくれる侍を探し始める。
適任と思われた侍になんとか話をつけ、野武士と戦うため七人の侍を集めることに。
集まったのは個性的な侍ばかり。
村人との交流なども描かれ、ついに野武士との戦いという壮大なクライマックスへ。

当然ながらモノクロですが、ほぼ全員無精ひげにぼさぼさ頭、音声も聞き取りづらく認識するのが難しかった。

それでもストーリーの面白さ、個性的なキャラクター、実にリアルで確かな役者さんの演技、大がかりなセットや雨降りシーン、そして野武士との戦いシーン。

あの時代にこれは凄い、と日本人でいることに誇りさえ感じる名作。

コミカルなシーンや恋愛模様のシーン?などもあり、なかなか盛沢山。
三船敏郎さん演じる菊千代の悪童感、志村喬さん演じる島田勘兵衛の仙人のようなリーダーシップ。
あとはさすがに知らない役者さんばかりでした。

もっと見たい、黒沢作品と思わざるを得ない。
日本を代表する1作あっぱれでございました。
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