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夕陽のギャングたちのMaoryu002のレビュー・感想・評価

夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)
3.9
1913年、メキシコで山賊ファン(ロッド・スタイガー)とアイルランドの元革命家ジョン(ジェームズ・コバーン)が出会う。ファンはジョンの爆破技術を頼りに銀行強盗を企むが、いつの間にか革命の手助けをしてしまう。やがて2人に絆が生まれ、ジョンのアイルランドでの過去も明らかになっていく。

セルジオ・レオーネ監督による "ワンス・アポン・ア・タイム・イン・メキシコ” だ!
友情、裏切りの物語に、デ・ニーロとジェームズ・ウッズの顔がチラつく。

ただ、ファンを中心に笑いも多くて、爆薬が欲しくてたまらない彼のジョンへの片想いがウザくて可愛い!
最初はジョンの手のひらで転がされてるだけなんだけど、やがてファンは怒り、ジョンは友情と使命感を露わにする。

ジェームズ・コバーン演じるジョンは革命を求め世界を巡る、まるでゲバラのようなキャラで魅力的だった。実はかつての親友に許して欲しかっただけなんだろう。
爆破シーンもすごかったけど、匂ってきそうなスタイガーとともに、2人のキャラクターのおかげで盛り上がった作品だったかも。

“ションションション♪” って独特過ぎて、いつまでも頭に残る音楽も絶妙だ。

後半はメキシコ革命期の大虐殺にかなり時間を取っていて、歴史物としても見どころがあった。
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