ヤマト

2046のヤマトのネタバレレビュー・内容・結末

2046(2004年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 それでも恋は、やめられない 】

 儚き切ない、恋物語。
 モテモテで難攻不落とも思える美女の心を強引に奪う。多くの美女が彼に惹かれ、彼に泣く。
 彼はというと、ことごとく肝心なところで決めきれない。実に憎めない彼こそがチャウである。それでもってちょっとズレていて、不器用なところが、逆に魅力になっていて愛おしいとすら思う。それがまた、多くの人が惹かれる所以なのだろう。
 そして悩む。ひたすら悩む。あの時の恋が忘れられない、好きな人が他の人と結婚するわで、打ちひしがれていた。ちなみに終始放たれていた哀愁オーラが美しかった。

 チャウに限らず、人に言えないような恋や絶望的な失恋を経てもなお、いつのまにか「恋」してる。
 作中、バイ・リンが「いつまでもなくならないものって存在するのかしら」というようなことをチャウに尋ねていた記憶がある。その答えこそが、「人が恋すること」なのではなかろうか。
ヤマト

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