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毛糸のお話のBONのレビュー・感想・評価

毛糸のお話(1964年製作の映画)
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青い人、凶暴な自然界のライオン、殺人的に強い日差しを持つ太陽…全てのキャラクターが毛糸で形成され、ティールロヴァーの想像力が広がっためくるめくサイケデリア・ワールド。

白い毛糸たった1本でできた子羊のような小さな生きものが青い人の砂漠の道しるべとなるのだが、ライオンに喰われても毛糸で身体を引っ張り出したり、灼熱の大地で瀕死の青い人のために自らを雲の姿に変え雨を降らして水を飲ます。

様々な困難を乗り越えて青い人はついに船に乗り、子羊は巨大な雲となって海を越えていく。テンペラで描かれたオレンジ色の後景と音楽が美しくて震えた。
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