🖼勝手に秋の絵画展🎨㉟
バチカン・システィーナ礼拝堂のフレスコ画製作を通して描くミケランジェロとローマ教皇ユリウス2世の友情物語。
ミケランジェロは感情の浮き沈みが極端でユリウス2世に対して暴言を吐いたかと思えば急に弱気になって逃亡したり、彫刻家だから絵画は無理とネガティヴだったり、妙に金交渉ができたり、可笑しいほど人間臭い。
でも何だかんだ言ってもフレスコ画を完成させるんだから集中力はハンパない。
ユリウス2世とのやり取りが漫才のように続くけれど、この2人プライド高いから逆意見に煽られてヤル気を起こすとか、都度面倒臭い、近くにいると嫌になるタイプ(笑)
でも、すぐそこで戦闘が始まってるのに下絵を広げて2人であーだこーだ言ったり、瀕死の負傷で伏しているのに気に入らない事を言われて急に元気になって起き上がったり、地位は違えどお互いを知り尽くし認め合う友情が微笑ましい。
そんな中で元々の12使徒を描く依頼を旧約聖書の創世記に変更した歴史的謎を、ミケランジェロへの神の啓示として夕陽と雲で見せる演出は美しかった。
チャールトン・ヘストンとレックス・ハリソンの激突共演、見応えありました。
監督 キャロル・リード
キャスト
チャールトン・ヘストン
レックス・ハリソン
ダイアン・シレント
アドルフォ・チェリ
ハリー・アンドリュース
トーマス・ミリアン
アルバート・ルポ