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学生野郎と娘たちのyusukepacinoのレビュー・感想・評価

学生野郎と娘たち(1960年製作の映画)
3.5
曽野綾子の原作。助監督に西村昭五郎、音楽に黛敏郎を擁した中平康監督作品。基本的にコミカルな学園モノだが所々辛辣で後半はなかなかに重い。
今から60年以上も前の作品なのにくだらない大学が増えてや大学がないともうこの時にきっぱり言い切っているのが面白い。
女学生の軽妙な会話が心地良かったのだが特に中原早苗が素晴らしく、ハキハキとハイテンポで捲し立てるそれには気風の良さすら感じた。そしてラストがまた清々しい。
学生生活を垣間見る。いつの時代もこんなものか。
授業料値上げに端を発したあれこれ。
長門裕之は彼らしい役を演じている。
芦川いづみがこんな目に遭うのは見ていてすごく嫌な気持ちになった。
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